がん手術最低限度の知識

がん手術について知っておきたい最低限度の知識

がん手術をするには入院から退院までの流れがあります。手術前にはいろいろな準備も必要になります。
がん手術を安全に受けるために知っておきたいことをまとめました。
 
  • 入院前
 
入院する前から、がん手術をする準備はスタートしています。
がんの種類や手術の内容、医療機関や医師の方針によって、流れは異なりますが、大筋は同じです。
入院する前の外来で手術の事前検査医や担当するドクターからの手術の説明は行われるのが一般的です。
手術する前日から2日前の入院のケースが多いです。入院すれば、いろいろな準備が始まります。
 
  • 入院生活の説明
入院する部屋が決まると、担当のナースから説明があります。
内容としては、面会時間・消灯時間・入院をする期間に利用する設備などです。
そして、がん手術をしたあとの注意事項があります。
体の動かし方・腹式呼吸など呼吸のアドバイス・痰の出し方・排泄・うがいなどです。
こういった説明は手術をしたあとの合併症を防ぐために、とても大切なことになります。
しっかりと、事前に練習をしておくといいでしょう。
 
  • 麻酔の説明
がん手術をする場合は麻酔をかけます。
一般的には手術をする前日までに、担当の麻酔医から、麻酔の説明があります。
そのときに、麻酔を受けるのに必要な問診があります。
もしも事前検査が済んでない場合は、この段階で行われることもあります。
 
  • がん手術に備えて体を清潔にする
手術をする前日には入浴したり、シャワーを浴びたりして体を清潔にしておきましょう。
なぜならば、手術をした後にしばらくは入浴できないからです。
しっかりと体を洗ってキレイにしておくといいです。
 
  • 必要に応じて除毛・剃毛をする
手術の内容や毛深さによって違います。手術をする場所に近いところに体毛があれば剃ります
具体的には腹部陰部腋の下です。
医療機関によっては除毛クリームを使うこともありますが、
除毛や剃毛は手術をする場所の感染予防を目的にしています。
近頃では除毛・剃毛はしないところも多いです。
するにしても、必要なところだけ部分的にカットするケースも増えています。
 
  • 食事
手術をする前の日までの夕食までは自由に食事できることが多いです。
がん手術の内容によっては水分制限や食事制限があったりします。
薬に飲み方に関してもドクターやナースに確認しておくといいでしょう。
 
  • 常備薬
もしも毎日服用している薬があれば、事前に担当のドクターに相談しておくようにしましょう。
 
  • トイレ
手術の当日の朝にはしっかりと排便しなければなりません。
前日に下剤を服用するように指示されることもあります。
 
  • 手術当日
 
がん手術の当日になりますと、朝から準備がスタートします。
病室では手術の準備の着替えをして待ちましょう
できるだけ緊張しないように過ごしてリラックスするように努めましょう。
 
  • 食事
朝食を食べることはできません。水分の制限がされます。できるのは、うがい程度です。
 
  • 着替え
下着も脱いで手術着に着替えます。眼鏡・コンタクトレンズ・入れ歯は外しておきましょう。
時計やアクセサリーや指輪の類いの装飾品も外しておきましょう。
 
手術中は長時間に渡って横になったままの姿勢になります。水分も不足します。
血液の流れも悪くなって、場合によっては足の静脈に血栓ができることもあります。
重症になると「肺塞栓(はいそくせん)」などの合併症を引きおこします。
予防するために医療用の弾性ストッキングを穿いて足を圧迫することもあります。
血栓とは、血液の中にできる血の塊のようなものです。
 
  • トイレ
消化器系のがん手術の場合は充分に排便をしておかなければなりません。
浣腸をしたり下剤を使ったりすることによって排便しておきましょう。
 
  • 点滴
点滴をするのは手術中と手術後の全身管理を目的とします。
 
  • 病室から手術室への移動
歩いていくこともありますが、安全を考えて車椅子やストレッチャーでの移動が一般的です。
鎮静剤を注射して、ちょっとぼんやりした状態で手術室にはいります。
充分に麻酔がかかったことが確認でき次第、手術が開始されます。
 
  • 手術室への入室・名前の確認
手術室に入る前に、本人確認が実施されます。名前を呼ばれたり、リストバンドで確認をします。
 
  • 手術の準備
手術に入ったら、手術台に移動します。点滴の場所をチェックします。
呼吸や心臓の状態を監視する目的で医療機器モニターが付けられます。
患者さまの体の位置が固定されます。
感染を防ぐために手術をする箇所が消毒されます。
そして、布で体を覆います。場合によっては背中から管を挿入して麻酔薬を注入することもあります。
これは硬膜外麻酔と呼ばれます。手術が終わったあとも、この管を使って鎮痛剤を注入したりします。
 
  • 麻酔
麻酔ガスや点滴によって麻酔がかけられます。
できるだけリラックスして落ち着いて呼吸をしてください。
充分に麻酔がかかったことが確認されたら手術が開始されます。
手術の進行具合によって麻酔薬の調整がされます。
手術が終了したら、徐々に麻酔から覚めるようになります。
 
  • 手術
がん組織とがん組織周辺のリンパ節を取りのぞきます。
取りのぞいた器官や臓器の再建などの処置が行われ、「創」と呼ばれる傷が縫合されます。
手術をした箇所の周辺に蓄積した血液や体液を排出するドレーン(管)が取り付けられることもあります。
手術時間は内容と手術の方法によって違います。
短時間で終了する場合もありますし10時間近い大手術もあります。

がん治療

 

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